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簡単にエクセルからエクセルの差し込み印刷を連続印刷する

エクセルの差し込み印刷は、複数のデータを一度に印刷するために便利な機能ですが、ワードなどの別ソフトを使用せずエクセルのみで差し込み印刷することもできます。

この記事では、簡単にエクセルからエクセルの差し込み印刷を連続印刷する方法をご紹介します。

VLOOKUP関数を利用して差し込み印刷する方法などをご説明しています。

エクセルからエクセルに差し込み印刷する方法

エクセルからエクセルに差し込み印刷を行う方法を紹介します。

エクセルで連番の差し込み印刷をする

VBAを使用して差し込み印刷

上の画像は、エクセルからエクセルへ、連番と氏名を連動させて差し込みする例です。

エクセルからエクセルへ連番の差し込み印刷を行うには、「VBA」でコードを入力する必要があります。

エクセルで連番の差し込み印刷をする方法については、下記の記事でご紹介しています。

エクセルからエクセルの差し込み印刷をマクロで行う方法

VLOOKUP関数を利用して差し込み印刷

VLOOKUP関数を利用して差し込み印刷をする方法をご説明します。

今回は関数のみを使用するため、VBAは使用しません。

シートの紹介

使用するシートをご紹介します。

Sheet1は、関数を使用して印刷するシートに差し込む情報元のリストになります。

「ID」(A列)と連動する「氏名」(B列)を表示させます。

Sheet2は、Sheet1の情報を反映させるシートで、「No.」のB2セルに入力した数字に連動して、氏名(H2セル)を表示させます。

VLOOKUP関数を入力する

Sheet2を選択し、②セル(例:H2)に「=VLOOKUP(B2,Sheet1!A2:B13,2)」と入力します。

「=VLOOKUP(B2,Sheet1!A2:B13,2)」の「検索値(B2)」はSheet2のIDを入力するセル、「範囲」は検索する表の範囲(Sheet1のA2~B13)、「列番号(2)」は検索範囲内で氏名が2番目にあるからです。

「検索値」に入力されたIDに連動する情報を「範囲」から検索し、その内の「列番号」に該当する情報だけを表示します、という意味になります。

連番を入力してデータを呼び出す

セル(例:B2)に任意のID(例:1)を入力し、Enterを押します。

番号を入力すると、Sheet1の表を参照して自動的に氏名が入力されます。

ファイルタブを選択する

印刷をするためファイルタブを選択します。

印刷ボタンを押す

印刷を選択し、②プレビューを見て問題なければ印刷ボタンを押します。

なお、表の2番目以降はSheet2のB2セルの数字を「2」に変えたらH2セルに「ワード一郎」が自動的に入力されるといったように、内容を変更することが可能です。

印刷して確認する

実際に印刷すると、上の画像のようにIDに連動して差し込み印刷することができました。

封筒に差し込み印刷する

封筒に差し込み印刷する方法をご説明します。

シートの説明

VLOOKUP関数を使用して封筒の作成を行います。

使用している名簿は上記画像をご参照ください。

封筒の差し込み印刷を行うには封筒の枠が必要になり、封筒の枠を作成する方法については、以下のとおりです。

シートを増やす

作成した名簿の隣にある新しいシートを選択します。

サイズで長形3号を選択する

ページレイアウトタブ、サイズ、任意の封筒サイズ(例:長形3号)の順に選択します。

VLOOKUP関数を入力する

D、E列の間に点線が入り、封筒の印刷範囲が分かりやすくなりました。

セル(例:D2)に「=VLOOKUP(A1,Sheet1!A2:D13,2)」と入力します。

IDを入力して連動させる

セル(例:A1)に任意のID(例:1)を入力し、Enterを押します。

これで郵便番号を入力することができました。

フォントサイズを変更する

郵便番号のフォントサイズを変更します。

郵便番号が入力されたセル(例:D2)を選択します。

ホームタブ、フォントサイズ横のプルダウンメニュー、任意のフォントサイズ(例:14)の順に選択します。

VLOOKUP関数を入力する

住所を入力するためセル(例:D4)に「=VLOOKUP(A1,Sheet1!A2:D13,3)」と入力します。

郵便番号のときの関数と異なる箇所は、最後の「3」のみです。

これは、住所の情報がSheet1の名簿では左から3番目にあるためです。

VLOOKUP関数を入力する

氏名を入力するためセル(例:B4)に「=VLOOKUP(A1,Sheet1!A2:D13,4)」と入力します。

セルの書式設定を選択する

Ctrlを押しながらセル(例:B4,D4)を選択して右クリックし、②セルの書式設定を選択します。

セルの書式設定を設定する

「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。

配置タブ、縦書きの順に選択し、③OKボタンを押します。

フォントサイズを変更する

Ctrlを押しながらセル(例:B4,D4)を選択します。

フォントサイズ横のプルダウンメニュー、任意のフォントサイズ(例:16)、右揃えの順に選択します。

様を入力する

敬称を入力する際は、氏名下のセル(例:B5)に任意の敬称(例:様)と入力し、同じ手順で縦書き/フォントサイズの設定を行ってください

郵便番号を入力する

郵便番号の前に「〒」を入力します。

郵便番号を挿入したセルの左隣(例:C2)に「〒」を入力し、②ホームタブ、右揃えの順に選択します。

印刷範囲設定を行う

印刷をするには、引数が印刷されないように印刷範囲を指定する必要があります。

印刷したい範囲(例:A2~D12)をドラッグして選択します。

ページレイアウトタブ、印刷範囲、印刷範囲の設定の順に選択します。

ファイルタブを選択する

印刷をするためにファイルタブを選択します。

印刷ボタンを押す

印刷を選択し、②プレビューを見て問題なければ印刷ボタンを押します。

なお、表の2番目以降はSheet2のA1セルの数字を変えると、その数字に連動した住所や氏名が自動的に入力されるといったように、内容を変更することが可能です。

印刷して確認する

実際に印刷すると、上の画像のように封筒に差し込み印刷することができました。

エクセルからワードで差し込み印刷する方法

ワードに差し込み印刷

上の画像のようは、エクセルのデータをワードに反映させ、はがき印刷をする例です。

エクセルで作成した名簿をワードと連携して、はがきや封筒の印刷ができたら便利ですよね。

下記の記事では、エクセルからワードに差し込み印刷を行う方法について詳しくご説明しています。

差し込み印刷を行う基本的な手順から、はがき/封筒の差し込み印刷を行う方法についてもご説明しています。

ワードの差し込み印刷のやり方(エクセルでラベル作成)